NEWS
最新情報

【活動レポート】第5回「THE TOKYO TOILET」見学会に社員が参加しました

2025/11/10

10月に開催された、東京都建築士事務所協会主催の第5回「THE TOKYO TOILET」見学会に社員が参加しましたので、レポートをお届けします。
「THE TOKYO TOILET」は日本財団が実施するプロジェクトで、渋谷区内に設置された、16名の世界的に活躍するクリエイター達がデザインした個性的な公共トイレのプロジェクトです。見学会では、全17カ所のトイレのうち、12カ所を周りました。

当日は雨の降る中、参加人数は約20名、2班に分かれての行動です。スタート地点で各トイレの詳細な資料をもらってスタートです。建築士事務所協会の方々が引率してくださり、移動は電車と徒歩です。各トイレに到着したら、協会の方の解説を聞きながら各自で自由に見学します。解説は建築的な話だけでなく、普段どういった方々に使われているのか(公園を訪れたファミリーやタクシー運転手の方などだそうです)なども聞くことができました。

 

 

斬新で個性的なトイレ

 

代々木深町小公園トイレ(坂茂氏デザイン)


中から鍵をかけると透明なガラスが曇ってトイレ内部が見えなくなるという仕掛けのトイレです。これは、瞬間調光ガラスを使用した仕組みだそうです。利用前に室内がきれいか、中に誰かが隠れていないか確認できるという点で、子供連れや観光客の安全面に配慮されています。しかし、この時期は気温の関係でその仕掛けをやめており、常に不透明の状態にしているそうです。

 

はるのおがわコミュニティパークトイレ(坂茂氏デザイン)




西原一丁目公園トイレ(板倉竹之助氏デザイン)


行燈のような暖かな光の外観が美しく幻想的でした。
 

すりガラスの壁に大人たちが手形をつけて遊んでいる様子です。

 

七号通り公園トイレ(佐藤カズー氏デザイン)

 

ドーム型が印象的なこのトイレは、自分のスマホと声を使ってドアの開閉や水洗を行うことのできる「非接触型トイレ」をコンセプトにつくられました。残念ながら、見学した際には声にはほぼ反応してくれませんでした。

 

 

特に印象深かったトイレ

 

恵比寿公園トイレです(片山正通氏デザイン)。コンクリートの全面に木目をつける加工(本実(ほんざね)加工)を施しているので公園の自然と調和しつつコンクリートの重厚な存在感が目立っていました。

 

感想

公衆トイレを巡るという企画なので一人で自主的に回ることもできますが、複数人で回る方が怪しい感じがないし、建築関係者同士の交流の場にもなるので良い経験でした。実際に、建築士協会内での繋がりも作りたいという理由で参加している方もいらっしゃいました。意外だったのは、これらのトイレを見るために訪れた外国からの観光客の方々も多かったことです。実は海外でも話題になっているのだと知りました。

 

以下小ネタです。恵比寿東公園トイレは、公園内のタコ風すべり台にちなんでイカ風の外観に設計したそうです。巨匠として知られる槇文彦氏もそんな遊び心のある建築を作られていることが意外だったので周囲に笑いが起きました。
 

 

「THE TOKYO TOILET」の各トイレの詳細は下記公式ページにご紹介がありますので、ご参照下さい。
「THE TOKYO TOILET」

 



(R・S)

 

NEWSTOP

CONTACT

ご相談等はこちらから

CONTACT US